「中古電子辞書がパソコンに変身!Debianベースの独自Linuxを動かす」
Part6 難易度:高 シャープの電子辞書「Brain」
この記事URL:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02170/083100006/
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この記事を見て、思わずやってみたい!と思いました。「ワク、ワク!ちむどんどん!」です。電子辞書の中古も○○○リで2千円くらいでありました。そんなに負担ではないので、早速注文しました。それからLANアダプターを買い、USB OTG ケーブル(とりあえず持っていたUSBハブで代用)も注文しました。Pythonで更にプログラム作り変えようという作業は、しばらくお休みです。
CASIO製は持っているのですが、Windows CE が入っている Brain でないとできないようです。Brain PW-A9200 を注文しました。SHARPのホームページから、取扱説明書をダウンロードしました。「記事」の説明通りにsdカード等を準備し、まだかまだかと待ちました。待望の電子辞書が到着しました。きれいです。電子辞書を使うことが目的ではないのですが、いろんなコンテンツが豊富にありました。
ちょっと試運転をして問題なく動作したので、早速マイクロsdカードを差し込みました。追加アプリの Launch Linux からログイン画面のシェルが表示されました。ラズパイでターミナルは使っていたので、抵抗はありません。Terminal から htop や sl も表示されました。昼食の時間になったので、シャットダウン しようとコマンドを入力しました。コマンドは、ラズパイと同じです。同じ debian ベースの Linux なので当然です。
$ sudo powerof または $ sudo shutdown -h now を入力すれば終了します。
スペースが入力できない!
機能キーを押しながら ”スペース” と記載されているキーを押しますが、" _ " アンダースコアしか入力できません。もう1回記事を確認しました。「Brainux」が動く機種の一覧の中に、PW-A9200はちゃんと記載してあります。でもスペースが入力できないので、終了できません。昼食のラーメンが伸びるので、ほったらかしておくことにしました。
ラーメンを食べて、スペース代わりになるキーがないか、いろいろ押して確認しました。2種類の取り扱い説明書を、確認しました。残念ながら、スペースは入力できないとかいてあります。ふと、SSHが使えるかも知れないと思いました。メモしていたIPアドレスを使い、ウインドウズのリモートデスクトップで接続を試しましたができませんでした。それもそうです、ラズパイ側でSSHの設定をして使っていました。Brainではそういう設定はしていません。もうあきらめかけて、電源スイッチかリセットスイッチを押すしかないのかなと思い始めました。
最後の知恵が出てきました。USBのハブポートが余っています。キーボードを接続してみることにしました。「スペースが入力できた!」、やっとのことでコマンドが入力できるようになりました。コマンドは、スペースで文字列を区切って書かれています。手前のキーボードが、Brainに接続したものです。向こう側は、デスクトップ用のキーボードです。LEDスタンドのUSBポートから、電源をとっています。
LANケーブルをつないで、定番のアップデート( sudo apt-get update)を行いました。ラズパイでも、頻繁に使い始めにアップデートします。インターネットは利用できるようです。写りは悪いですが、 nyancat もインストールできました。